地理空間情報(GIS)の技術的な要素として、各段階において下記の技術があります。

〇 地理空間情報(GIS)とは

「GIS」は平成7年(1995)の阪神淡路大震災のときに初めてマスメディアや行政機関がその
機能を知り、使い始めたワードです。紙や原図で作成されていた「地図」を電子地図、また
はGISという耳慣れない言葉で使い始めました。
大学や研究機関などではGISという言葉やソフトウェアシステムをすでに使用していました
が、世の中に普及し始めたのがこのタイミングです。その後、「災害」や「事故」などが起こる
たびに、GISという言葉が登場してきました。GISは災害時に使用するツールであるというよ
うな理解が進み、「防災」や「危機管理」に欠かせないシステムになりました。

ところでGISとは何の言葉の頭文字でしょうか。実は”Geographic Information System“の
頭文字をとった用語です。Geographic=地理、Information=情報、System=システム、
地理情報システムのことです。
さらにWikipediaでは、『地理情報システムとは地理情報および付加情報をコンピュータ上で
作成・保存・利用・管理・表示・検索するシステムを言う。 人工衛星、現地踏査などから
得られたデータを、空間、時間の面から分析・編集することができ、科学的調査、土地、
施設や道路などの地理情報の管理、都市計画などに利用される。』と記載があります。
また、地図上で主題を表現したり、課題などを評価したりすることができる便利な電子地図
と言い直せます。近年ではGPSやRSなどとともに「G空間情報技術」と公官庁では呼んでいます。